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【製品の安全性を確保するために】フタル酸エステル分析をしよう

フタル酸エステルについて

危険性が今一つ判明しない

レディ

フタル酸エステルという聞き慣れない物質名があります。
この名称には聞き覚えがなくとも、ダイオキシンの一種と聞くと、何となくイメージが掴めます。
フタル酸エステルはフタル酸とアルコールをエステル結合した物質の総称です。
プラスチックを柔らかくするための可塑剤として、多くの塩ビ製品に使われています。
このフタル酸エステルは、自然界にも僅かに存在します。
河川などのフタル酸エステル分析は、環境汚染を調査するものです。
また、水に溶けているということで、水道水のフタル酸エステル分析も定期的に行われています。
フタル酸エステルという名前を初めて耳にしたという人も多いと思いますが、日常で使う物に結構含まれています。
食品の包装材や衣類の梱包材、コンビニ弁当の容器には、100パーセント含まれていると言っても過言ではありません。
また、化粧品を滑らかにする成分として添加されることもあります。
コンビニ弁当の容器は、有毒物質が溶け出さない加工が為されていますが、化粧品類は直接肌に付けるので、その毒性が危惧されます。
また、フタル酸エステルは、プラスチックを柔らかく加工しやすくする素材なので、おもちゃなどにも含まれてしまう場合があります。
もし、企業でおもちゃを販売することになったら、フタル酸エステルが含まれていないかきちんと確認する必要があります。
業者に分析依頼をすれば、数万円で調べてもらうことが可能です。
また、その他の成分を分析してもらうことも可能です。
子どもの体に影響を与える成分が入っていないかどうかは、ほとんどの保護者が気になる点となっているので、売上に関わることもあります。
なので、企業に依頼をして分析をしてから販売をするとよいでしょう。

子どもの安全のために

記号

フタル酸エステルという物質があります。
フタル酸エステルは、プラスチックを柔らかくする可塑剤として塩ビ製品の多くに使用されています。
私たちの身の回りにあるプラスチック類や塩ビ製品に普通に使われている物質でもあります。
ただ、このフタル酸エステルは内分泌かく乱物質としても認識されるようになり、ヨーロッパを中心に規制の動きも出ています。
日本においても、2008年より子どもの使うおもちゃや育児用品には、使用が禁止されるようになりました。
この時、消費者製品安全改善法が制定されています。
それ以後、消費者団体や製造企業によるフタル酸エステル分析の依頼が増え続けています。
おもちゃや学用品など、海外から安価な品が日本に持ち込まれることも多く、子どもの安全を確保するためには、フタル酸エステル分析が欠かせなくなりました。
おもちゃ類は、子どもが口に入れることがあるので、絶えず安全を確認する必要もあるのです。
また、おもちゃ以外でも、普通に子どもが使うプラスチック消しゴム等にもフタル酸エステルが含まれていることがあります。
子どもの暮らす環境からフタル酸エステルを除外しない限り、健康被害が起こるとも懸念されます。
その意味でもフタル酸エステル分析は重要です。
製造企業が進めるフタル酸エステル分析は、新製品ばかりでなく、販売年数の長い商品も対象としています。
子どもたちにフタル酸フリーの環境を用意するためにも重要な検査と言えます。

技術情報と試験所認定

顕微鏡と女性

プラスチックを目的の形状として自由自在に加工するためには、材料に不足する柔軟性を高めるために可塑剤を加える必要があります。
プラスチック製品を製造しているメーカーでは可塑剤としてフタル酸エステルと呼ばれる物質を利用しており、同様の物質が化粧品や殺虫剤などに使われる例も少なくありません。
この物質はフタル酸とアルコールが結びついた構造をしており、結合するアルコールのタイプによって多くの種類が存在します。
フタル酸エステルの種類によっては人体に有害な影響を与える可能性があるため、法規制によって使用に制限が加えられている点は注意が必要です。
フタル酸エステルの中でもいくつかの種類は欧州連合が指定する高懸念物質に含まれるため、プラスチック製品などを欧州向けに輸出している企業は事前に製品をチェックしなければなりません。
プラスチック製品や化粧品等を国内向けに製造している企業でも、同様の法規制を遵守するためにはフタル酸エステル分析が不可欠となります。
有害なタイプのフタル酸エステルは生殖毒性や発がん性に加え、ホルモン分泌に悪影響を及ぼす内分泌攪乱物質としての性質を持っているのです。
化学物質の分析を行っている専門機関や業者を利用することにより、自社では困難なフタル酸エステル分析を代行してもらえます。
フタル酸エステル分析を専門業者等に依頼する際には、その業者の持つ分析技術の水準が重要な選定ポイントとなってきます。
分析するプラスチック試料を裁断して粉砕し、溶解と成分抽出からクリーンアップ工程を経て分析機器による数値測定を行うのがフタル酸エステル分析の一般的な流れです。
こうした分析作業に関する技術情報をインターネットで公開している業者も多く、試験所認定の有無なども選定の材料となります。
分析技術が高く信頼できる業者にフタル酸エステル分析を委託することにより、安心して製品を出荷できるようになるのです。