Science of Technology

【製品の安全性を確保するために】フタル酸エステル分析をしよう

フタル酸エステルと環境

住環境を監視する

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フタル酸エステルは環境ホルモンの一種です。
自然界の中にも微量に存在する物質です。
自然界に存在する量は、健康に被害を及ぼすことはありません。
問題となるのは、科学的に合成されたフタル酸エステルです。
フタル酸エステルは、殆どの塩ビ製品に含まれていると言っても過言ではありません。
ただ、それらの含まれている物質が溶け出さない加工は義務付けられています。
そのため、身の回りにある塩ビ製品から健康被害が出ることは、先ず考えられません。
食料品への添加は全くなく、人の体内に入る危険性もありません。
考慮すべきことは、フタル酸エステルの添加加工の課程で安全であるかという点です。
住環境の中に、フタル酸エステルを扱う工場がある場合は、その安全対策も懸念されます。
生活用水や土壌への物質の流入がないとは言えません。
そのため、化学薬品や塩ビ製品の工場では、定期的に周辺環境のフタル酸エステル分析を行っています。
フタル酸エステル分析を行うことで、自社の安全性もアピールできるからです。
そして、最近では、製造メーカーだけでなく、周辺住民の自治会でもフタル酸エステル分析を行うケースも徐々に増えてきました。
フタル酸エステルの簡易で安価な分析方法が考案され、自治会レベルでも依頼しやすくなったためです。
住民自らがフタル酸エステル分析を行うことで、地域の安全を再確認できるためです。
化学工場の分析にセカンドオピニオンを加えることで、自分たちの環境を守っていこうという姿勢が強くなっています。

安全か否か

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フタル酸エステルについてネットで検索すると、およそ26万件の情報がヒットします。
それほど沢山の情報が溢れているのに、この物質の名称を知っている人は僅かです。
この物質について知らなくとも、環境ホルモンとかダイオキシンと聞けば、なるほどと思う人も多いことでしょう。
実は、このフタル酸エステルは生活の様々な所で使われているのです。
フタル酸エステルは、プラスチックを柔らかくする可塑剤として、塩ビ製品全般に使われています。
電線の被膜やポリ袋、レインコートやコンビニ弁当の容器にも入っています。
それらに含まれているフタル酸エステルは、溶け出さない加工がしてあるので、一応は安心と言えます。
しかし、化粧品や芳香剤にまで添加されていると言われると穏やかではいられません。
そのため、民間の調査機関が実施しているフタル酸エステル分析では、商業製品の安全情報を提供しています。
簡易で安価なフタル酸エステル分析の方法が開発され、商品の分析を容易にできるようになったのです。
フタル酸エステル分析を行った品物の検査結果は、リアルタイムで更新されています。
また消費者が安心して商品を購入できるように、かつ諸外国に輸出するときに問題が起きないように、多数の企業がフタル酸エステル分析を専門業者に依頼しています。
分液サンプルを送ることで、専門業者に手軽に依頼することが可能です。
ただ送るときには、液漏れがないかどうか、また容器や袋などの素材に注意しておく必要があります。

赤ちゃんや子供を守る

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塩化ビニル樹脂などのプラスチック製品に与える可塑剤として多く使用されるものとして、「フタル酸エステル類」が挙げられる。
その中でも、軟質塩化ビニルとして壁紙や床材・天井材に使用されたり、塗料や接着剤など多くのものの原材料となっている重要な素材である。
フタル酸エステル類にはさまざまな種類があり、汎用的な可塑剤として用いられる「フタル酸ビス」・塗料や接着剤として用いられる「フタル酸ジブチル」などが存在する。
その一方で発がん性や生殖毒性などの問題点も指摘されていることが特徴として挙げられている。
日本国内においては食品に関する規制は特にないが、器具や包装において規制が課せられるようになってきた。
特に厳しい規制がかけられているのが、赤ちゃんや子供が遊ぶおもちゃや育児用品に対してである。
これについては日本だけでなく、アメリカ・EUについても同様であり、国際的にも問題視されている物質という側面もあるのだ。
一般的な使用は認められているため、おもちゃなどにフタル酸エステル類が含まれていないか、安全であるかを検査する必要がある。
それを「フタル酸エステル分析」という。
フタル酸エステル分析は、赤ちゃんが使用するという観点、そして作業中の意図しない混入やご検出が起こりやすい物質であるという観点から、特に精密な検査が求められる性質がある。
フタル酸エステル分析の費用は特に高いものではなく、納期も1週間前後である業者が多い。
分析方法など各業者を徹底的に比較し、厳密に検査してもらえるところを積極的に選ぶべきである。
今後も規制が広がる可能性も考えられることから、フタル酸エステル分析の重要性はますます高くなっていくであろう。